年金と会社とネズミ講の仕組み
■年金と会社とネズミ講の仕組み
年金と会社とネズミ講の仕組みを正しく見ていくとなにか共通するものが見えてきます。
年金と会社とネズミ講の仕組み 物語の始まり。
世界
年金と会社とネズミ講の仕組み
バス子「あ!バス男さん。ちょっと聞きたいことがあるの。」
バス男「やあ、バス子ちゃん。どうしたんだい?」
バス子「あのね、今日ね、バス子の友達のネズバス助君がいるでしょ?ネズバス助君にねぇ~。」
バス男「うん、どうしたの?」
子「それがね、ネズバス助君にね、儲かる話があるからって誘われて。<30.000円だせば良いから>って。①
男「へー。・・怪しい話だね。。なんか・・ネズミ臭いけど気のせい?それで?」
子「そしたら、次に3人の知り合いに同じように{30.000円だせば儲かる!}って話をもっていって②、相手が{30.000円だす!}って言ったら、もう、始めに自分が出した分の30.000円は取り返せるからって。」
男「そうなの?なんで?なんで?」
子「それがね、どういった仕組みになっているか説明すると、まずだした30.000円を、10.000円、10.000円、10.000円、って3つに分けるの①。で、3つに分けたうちの最初の10.000円を、この話を紹介してくれた人に渡すの。私の場合はネズバス助君ね。②そして、次の10.000円を紹介者をさかのぼって3段上にいる紹介者の人に渡すの。③で、最後の10.000円は一番最初にこの話を始めた人(架空の会社)に渡すって仕組みになってるの。④」
男「なるほど。あ!だからバス子ちゃんは30.000円取り戻せるんだね。最初の10.000円を紹介者に渡すから、バス子ちゃんが話をもって行った、3人の知り合いが30.000円だすってなったら。①」
子「そうなの。それで私から話を聞いた3人の知り合いが、また同じように3人ずつ、合計9人の紫ブラックバスに話をもって行くとするじゃない?②で、また同じように紫ブラックバスが3人ずつ、合計27人の黄色ブラックバスに話をもって行ったら・・③」
男「もって行ったら?」
子「黄色ブラックバスから見て、{3段上にいる紹介者}の私に27人分の、10.000円が入ってくるの。④」
男「あ!なるほど!!じゃ、270.000円が手に入るんだ。・・・結局、バス子ちゃんは何をしただけ?」
子「バス子は、最初に30.000円をだして、その後、3人の知り合いに、この話をもって行っただけ。」
男「そして、手にするであろうお金は?」
子「270.000円。」
男「・・・え~っと確か仙人銀行には、まだ30.000円あったよな。で、3人だからな・・・うん、まずバス吉に電話だな。うん、アイツは騙せ・・・」
子「でもこれ、違法なんだって。」
男「違法なのかYO!先に行ってくれよぉ。ごめんよバス吉。お前の顔が、まっさきに浮かんだよ。」
子「バス吉?誰?なんの話?てかだって、なんかさ~、最初に始めた上の方にいる人が儲かって後からこの仕組みに参加した下の方の人は損してそうな感じじゃない?私若いからネズミ講の仕組みのことはよくわかんないけど、不公平な感じはするよね。」
男「まったくその通りだ!僕は断じてこんなネズミ講マガイのものは許せない!僕は最初からこのピラミッド的な仕組みは不公平でおかしいと思ってたんだ。だから一瞬たりともこんな話に乗ろうなんてこれっぽちも思わなかったよ。・・・でもネズミ講の仕組みって、初めて知ったなぁ。。」
子「だからさ~、合法でもっと良い感じの、儲け話ってないのかなぁ?①」
男「そうだなぁ。じゃあ、{ぬいぐるみ}を売るってのはどうだい?」
子「いいけど、それは儲かるの?」
男「儲かるよ。ぬいぐるみを工場で大量生産するんだ。そうすることにより、1個100円と、安くぬいぐるみを作れるんだ。そしてそのぬいぐるみをお店で1.000円で売ってぼろ儲けさ。②」
子「う~ん、でも作るのがめんどくさい。」
男「だから、働いてくれる人を雇えばいいのさ。すべてを管理する社長や、部長を2人ぐらい、そして課長を3人ほど、で、平社員を8人程度。そして足りない分、ショップの店員や工場のラインは、派遣やアルバイトにやってもらえばいいのさ。」
子「①な感じね。なにか、最近見たなんかの図に似てるわね。・・せめて仕組みがネズミ講と違えば良いんだけど・・。」
男「ぜんぜん違うと思うよ。合法だし・・多分なんだけど、あくまで予想なんだけど、同じような仕事時間で、先に始めたからって上の方にいるから給料が多くて、この会社という組織に後から参加したから下のほうになって給料が少なかったりってことはないだろう?」
子「そうよね。」
男「まさか、後から参加した人に対して、(若いうちは給料安いけど、年齢とともに給料上がるから、今は安月給でボロ雑巾のように働け!)なんて言わないだろ?だって、途中で不景気になって給料上げれなくなったらどうするの?途中で会社という組織が倒産したらどうするの?仮に給料上がっても、国自体が、働き手が少なく、年寄りばっかりになって所得税を増税されて、手取り少なくなったらどうするの?じゃないと、(若いうちに安月給で、ボロ雑巾のように働いたのはなんだったの?)てなっちゃうだろ?ネズミ講と同じで、後から参加した人が損しちゃうだろ?」
子「そうよね。じゃないと、ネズバス助君のもってきたネズミ講の話と、どこかが、なんか似ちゃうもんね。上が儲かって、後から参加した人が損する仕組みとか・・。」
男「そだね。どう、バス子ちゃん?この話?」
子「う~ん、なんかめんどい。もっと楽して参加するだけで儲かるような話はないの?」
男「じゃあ、年金なんてどうだい?この仕組みに参加するなら儲かるよ。」
子「そうなの?なんで?」
男「年金っていうのは、現役世代が頑張った分を引退世代がもらえるっていう仕組みになってるんだ。①だからこの仕組みに参加すれば儲かるよ。」
子「ホントね。現役世代の人間の数がたくさんいて、少しの数の引退世代の人間を支える。②とっても良い仕組みね。きっとこの仕組みは上手くと思うわ。ただ・・・」
男「どうしたんだい?」
子「なにか最近見たネズミ講の図に似てたから。。まさかこの年金制度は、初めの方でこの年金の仕組みに参加した人間が儲かって、後から生まれて、この年金の仕組みに参加した人間は損するかもなんてことはないよね?」
男「ないよ~。ただ今はちょっとアレだけどさ。こんな感じ①になっててアレ?なんか現役世代の数と引退世代の数あんま変わらなくない?そして、給料の賃金伸び悩んでるのに年金の保険料負担額は増えているくない?んで、年金の運用で○兆円損してみたりって感じだけどさ。これからよくなるよぉ。」
子「そうなんだ。よかった。」
男「そうだよ。これからガンガン、再ベビーブームの到来で、現役世代の数はグンっと増え、老人にのみ感染する悪性感染症の流行により、引退世代の数は激減し、、、、現役世代の数がたくさんいて、引退世代の数が少しっていう人口ピラミッドになるのさ。そして、我が日本国は明日からでも、仙人風が吹き、永遠に続く、仙人風高度経済成長に突入し、給料はウナギ昇りに上がっていき、年金の保険料は、ベラボウに増えた給料からみたら雀の涙ほどになり、年金の運用も、大穴を1発といわず、2、3発おっきいのを株式市場で当てて、一気に50兆円ほど年金の財源を増やすことになるのさ。」
子「そっか~。じゃあ年金の払い損って心配はないのね。日本国の借金は800兆円あるけど・・。」
男「当たり前じゃないか。仮にね、これからも少子高齢化社会が続き、給料が上がらなくて、給料に対する年金の保険料負担が増え、高齢者医療制度の財源の為に税金が跳ね上がって、現役世代の生活が苦しくなるとするじゃない?」
子「うん。そしたらどうなるの?」
男「そしたら、大変だよ。①でもね、そうなったら、年金と、高齢者医療制度の廃止を訴えるAっていう政治家{候補バスA}が政治の世界に立候補するの。で、それに反対するBっていう政治家{候補バスB}も立候補するの。どっちの候補が、選挙で当選すると思う?①」
子「う~ん、どっちだろ?」
男「候補バスAに決まってるじゃないか~。だってね、現役世代の生活が苦しいのよ。だったら、票をたくさんもってる、数の多い引退世代の人達がね、全員一致で「ワシらは、もう年金も高齢者医療制度もいらんのじゃわぇ。若い世代がかわいそうじゃからなぁ。金もなく、食うや食わずの生活で、病院にもいけんで、野たれ死ぬかもしれんが、それでもワシらは、候補バスAに投票するがえぇ。」って言って、候補バスAに投票するに決まってるじゃないか。あの世代は投票率も高いから、候補バスAが必ず当選して、年金も、高齢者医療制度も廃止になるよ。」
子「そっか~。じゃあ所得税50%や、消費税25%なんてことには、ならないのね。」
男「そうだよ。じゃないと、なんだい?僕に、公園で無邪気に遊んでいる子供達を見た時に、{お前ら、今は無邪気に遊んでいて楽しいかもしれねーけどよ。大人になってごらん。お前らが大人になる頃は、超高齢化社会で、税金を納める働き手は少なく、年金・高齢者医療制度、を必要とする引退者は多くて、税金は跳ね上がっており、お前らがいくら稼いでも大半は税金でもっていかれ、物を買うにも、消費税という名のもとに、がっつり税金をもっていかれ、働いた分の、年間の半分以上は、余裕で税金でもってかれんだぜ。せいぜい、子供のうちに楽しんどきな。しっかしお前らも大変な時代にうまれたね~。}なんて思えって言うのかい?①」
子「別にそんなこと言ってないけど。」
年金と会社とネズミ講①
「最初に参加した方がお得。」
年金と会社とネズミ講②
「ネズミ講は違法で、会社と年金は合法」
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