公立学校民営化の良し悪し 

Produce by nameless sennin
箇条書きの知識を得ても変わらない。毎日の日々を、人生を、地球を変えていくのはいつもひっそりと語りかける物語だった。。

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公立学校民営化の良し悪し

公立学校民営化の良し悪し
日本国の借金は800兆円と言われています。
借金返済のため、仮に公立学校・教育機関が民営化されたらどうなるのでしょうか?
公立学校民営化の良し悪し、メリット・デメリットとは?
公立学校民営化の良し悪し   物語の始まり。

世界
教育機関の民営化

前の章・・・インターネットが発展し変える未来
バス子「は!私、また違う未来の地球に来ちゃった。」


バス男「うん。この未来の地球は、どんな未来なんだろうね。」


バス子「そうね。あっ、あっちのハローワークの隣の公園に行ってみましょうよ。」


バス男「うん。行ってみよう。」




バス子「公園に着いたけど・・。あの選挙ポスターに書いてあった、(なんでもかんでも民営化)ってどういうことなのかな?」


バス男「う~ん。どうやらこの未来の地球では、日本国の財政悪化への対処として、様々なものを、民営化したようだね。」


「そうね。日本国の借金は800兆円っていうしね。その借金を返すために、国の様々な支出を減らそうと、いろいろと、国の機関を民営化したようだわ。いったい、どういった機関を民営化し、その後どうなったのかしら。」


「うん。まあ、民営化することにより、各企業が競争することになり、サービスの質の向上等、メリットも望めるからね。ぬるま湯にどっぷり浸かっている公務員達の目をさます良い機会だよ!公務員が減れば、僕達の支払う税金は減ることに繋がるしね。」


「そうね。民営化大賛成だわ。全部民営化していまえば良いのよ。警察も必要ないわよ。税金の無駄使いだわ。バスコムや、バスソックが警備の一環として、警察の役目もすれば良いのよ。そしたら、私達の支払う税金も少なくてすむわ。」


「うん。とりあえず、あすこにいる、おじさんにいろいろ聞いてみよう。」




・・・・・・・
「すみませーん。今お話を伺っていいですか?」


おじさん「良いぞ。今は失業中で、暇じゃからな。」


「なんの職業をされてて、失業されたんですか?」


おじさん「私は、もと公立小学校の教師じゃ。」


「公立小学校の教師って・・公教育機関は公務員だから、失業はないんじゃないですか?」


おじさん公立学校等、教育機関は、すべて民営化されたんじゃ。じゃから失業することも普通にありうるわい。」


「へ~。教育機関が民営化された結果、どうなったんですか?」


おじさん「そりゃもう、昔と比べれば教育機関・関係は大きく変わったぞ。学校等、教育機関の民営化に先駆け、まず教師の相対評価が導入されたんじゃ。給料に反映されるな。だから、教職員皆で協力して子どもを育てるということが、だんだんと出来なくなったんじゃ。皆、上の管理職からの評価、周りの教職員の仕事等を気にしだして純粋に子どもの為に頑張る!ということが出来なくなったんじゃ。」


「ふ~ん。」


おじさん「そして、教育機関の民営化じゃ。教育が、学校が、ビジネスの道具になっていったんじゃ。各学校を運営する、運営母体、つまり企業は儲けてナンボなんじゃ。」


「そりゃそうだね。」


おじさん「うむ。で、学校ビジネスで儲けるためには、高い授業料でも{そこの学校に行きたい!}という子供・親がたくさんいる必要があるんじゃ。」


「うんうん。」


おじさん「そのためには、学習面でもスポーツ面でも、良い成績を取らせることのできる教師を、学校側は集めたいんじゃ。そしての、教職員に高い給料を払うことの出来る学校に、優秀な教師が集まって、安い給料しか払えない学校には、能力も低く、仕事できない、やる気のない教師が集まることになるんじゃ。」


「お~。それで?」


おじさん「優秀な教師が集まっている学校は、当然子や親の人気が高いから、授業料も高く設定することができる。そして、その学校には、高い授業料を払うことの出来る裕福な家庭の子供達が通うことになる。で、高い授業料が集まるこの学校にはお金があるから、電子黒板や、理科の実験道具、資料等、良い教育備品も揃えることができ、質の高い教育が提供されることになるんじゃ。給食も栄養バランスの良い、豪華な給食じゃ!この学校に通う子どもは、家でも栄養バランスの良い、豪華なもの食べているんじゃがのう。」


「そうね。じゃあ、高い授業料を払うことが出来ない、家庭の子供達はどうなるの?やっぱり、安い授業料の学校に通うことになるわね。」


おじさん「うむ。そしての、そりゃ、授業料の安い学校っちゅうのは、教師も駄目教師しか集まらんからの。教師にあまり給料が払えんから。教育の質は低く、黒板や机なんかもボロボロじゃ。体育で使うライン引きや、メジャー、ストップウォッチ等も、学校はお金がなくて買えんから、体育の授業もテキトーじゃ。もちろんお金がなくて、教科書買えない家庭の子供もいるし、チョークは買えないわ、黒板消しは壊れているわで、その他の授業も、テキトー。給食?毎日ジャンクフードじゃ。テキトーじゃ。じゃから、この学校に通う子どもは、家で食べる食事も栄養が偏っており、学校給食でも栄養が偏っているんじゃ。成長期の大事な時期なのにのう。」


「へ~。なんか、同じ学校なのに、差が大きいわね。」


おじさん「そうなんじゃ。これは経済格差からくる、教育格差なんじゃ。生まれた家庭により、受けられる教育の質に大きく差がうまれる。なかには、学校教育を受けることの出来ない貧乏な家庭の子どももでてくるじゃろう。。当然、教育格差はその後の進学、就職にも関係してくるからの。じゃから、裕福な家庭の子供は、良い学校に進学していき、良い企業に就職し、裕福な家庭を持つ。そしてその家庭の子どもは良い学校に進学していき、良い企業に就職し、裕福な家庭を持つ。そしてまた・・・。一方、貧乏な家庭の子供は、駄目な学校に通い、就職先も限られており、また、貧乏な家庭を持つ。そしてその家庭の子どもは駄目な学校に通い、就職先も限られており、また、貧乏な家庭を持つ。そしてまた・・・。じゃから格差社会が広がると同時に、その格差が固定されていくんじゃ。江戸時代みたいじゃのう。。<裕福が良い。貧乏が悪い。>という話ではなく、幼稚園・小学生の頃から、生まれた家庭により教育に差が生じるのは、やはり不公平な気がしないでもないの~。」


「う~ん。。教育機関の民営化によって、教育の現場に社会の競争原理を持ち込んだ結果、‘平等’ではなく‘格差’が助長されたんだね。<‘平等’が崩れ‘格差’の助長。それが義務教育の段階から>か・・。」


おじさん「まあ、それに本当の金持ちは、海外に子どもを出すしのう。」


「どういうことですか?」


おじさん「うむ。我が日本国では財政が苦しくての。借金はたくさんあるし、年金を貰う老人は多くなる一方で、年金を払う立場の若者は減っておっての。まあ、いわゆる少子高齢化じゃ。じゃから、そのために、日本国では、年金の財源確保のために税金を高くしていったんじゃ。消費税や住民税、所得税や法人税なんかをの。」


「うん。それで?」


おじさん「税金が高くなったせいでの、日本国にあった大手企業は、税金の安い他の国に移ってしまったんじゃ。我が日本国は法人税も高いからの。すると大手企業の社員も海外に移り住むことになり、ますます、わが日本国に税金を納める人が減っていったんじゃ。すると日本国は、優秀な人材と税収入確保のために、他国の移民を、積極的に受け入れるようになったんじゃ。」


「へ~。」


おじさん「今はそうゆう世の中じゃから、本当の金持ちは、海外に自分の子どもをだすんじゃ。大手企業にも就職しやすいようにの。そして、海外からの移民の多くが、質の低い方の学校教育を受けておるんじゃ。」


「ふ~ん。教育機関の民営化の先に待っているものを、垣間見た気がするな~。」


「そうね。教育機関の民営化・・まるでどっかの国の話の様ね。」


「他の機関の民営化はどうなんだろう?」


「そうね。次の未来の話で、あっちのお姉さんに聞いてみましょう。」


「う~む。次の章はやる気がでるな~。」


「・・。」








<まとめ>
→教育の民営化は、世代の格差を受け継ぎ、その格差がループする格差社会の始まり
~参考文献~







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