ニート・フリーターと社会の真実
■ニート・フリーターと社会の真実
「仕事がない・・。」仕事につけない人が現在はたくさんいます。
それは本人が悪いのでしょうか?自己責任なのでしょうか?
そもそも、仕事に就けない人がたくさんいても、社会は、世の中は普段通りまわっています。
人の変わりに、パソコンや機械が仕事をしますから・・。
ニート・フリーターと社会の真実 物語の始まり。
世界
ニート・フリーターと社会の真実
バス子「・・ってわけなの。ねえねえ、バス男さん。話しちゃんと聞いてる?」
バス男「うん。この店のアイスは「ゴマソフト」って聞いていなかったら食べるのが恐いよね。」
バス子「あ~っ!やっぱり聞いてないじゃない!私が話してたのは、「どうして失業率が上がり、職のない人(ニート・フリーター)が増えても、社会・国・世の中は、普段通りまわっていくの?」って話よ?例えば、お店なんかだと、店員で働かない人が増えたら、人員が足りなくてお店は倒産するじゃない?」
バス男「(えぇ!そんな難しい話してたんだ・・)あぁ、うん。えっと・・それは、人間の変わりに機械やパソコンが仕事をするようになったからだよ。」
子「どういったこと?」
男「例えば、田植えなんかでも、機械で稲を植えていくから、人員はそんなに必要ないだろ?」
子「うん。」
男「それに、洗濯なら洗濯機、掃除は掃除機、調理は電子レンジがするから、家事が簡素化されたよね。そのことで人口の半分を占める女性が外で働きだした訳だから、全体の労働人口は、昔に比べて増えているんだよ。」
子「ふ~ん。じゃあ、仕事自体は機械化・IT化が進んで減ってきているのに、働く人は増えているからニート・フリーターが増えているの?」
男「そうだね。すっごくおおまかに考えた場合、日本の人口、1億人のうちの半数を占める女性達が家の中で主婦をすると、労働人口は5000万人だけど、女性達が外で働くようになると労働人口が1億人になるわけだからね。現在は女性も外で働くわけだから、そりゃあ仕事の取り合い・奪い合いになるよ。」
子「で、そのなかで、要領の良い人が就職戦線で勝ち抜き、正社員になり、要慮良く立ち回れない何割かの若者がニート・フリーターになっていくのね・・。結婚もそうだもんね。要慮良く立ち回ることのできる人は、婚活戦線を勝ち抜き、要慮が悪い人は結婚できないもの。」
男「現在は競争社会だからねぇ。【就職できない。結婚もできない。】では、周りから「もっと頑張れ!努力しろ!」と怒られるけど、本人の頑張りではどうしもできないことも多いんだ。」
子「そうなの?どうして?」
男「就活も婚活も相手が存在するからだよ。自分がどんなに頑張っても、就職先の会社や、異性に自分を気にいってもらえなければ就職も結婚もできないからね。」
子「まあそうね。要慮良く立ち回ることのできる人は、就職も婚活も上手く成功させて、ニートやフリーターに対して「もっと頑張れ!努力が足りない!」って言うけど、要慮良く立ち回ることのできない人からしたらしょうがないんだものね。」
男「うん。勝ち組の人達なら、好き勝手、正論を言いたい放題言うことができるよ。でも、実際に就活・婚活で悩んでいる人にしか、本当の苦しさは理解できないんだ。」
子「う~ん。」
男「そしてね、就活・婚活で困っている人達は、全体と比べたら人数も少数派だし、地位も権力もお金ももっていない40歳以下の若者が多いから、そのような就活・婚活で困っている人達の意見で、世の中は変わらないんだ。「(正社員に就かない、結婚しない)本人が悪い!」と言われて終わりだよ。」
子「そうよね。私だって努力してるのよ!ジムに通ってダイエットもしてるし、異性との飲み会には積極的に参加してるし。でも・・上手くいかないんだもん・・。就活だってそうよ。面接にいくけど、採用1人の枠に何人も受けるわけだから、落とされちゃうのよ。」
男「そうだね。製造業に関しては、中国人などの海外の労働者と仕事を取り合うわけだから、大変だよね。僕は、安い賃金でも必死に働く中国人と、職を取り合って勝つ自信がないなぁ。」
子「就職も結婚も、競争に勝ち残れない弱者は淘汰されるわけね。正社員にもなれない、結婚もできない私なんて、生まれてきた価値がないのかしら?はぁ~、やだやだ。こんな世の中、変わって欲しいわね。」
男「・・要領の良い人間だけが勝ち残り、要領良く立ち回れない人間は社会からはじきだされていく・・。なんだか寂しい世の中だね。勝ち組の人間からしたら、「そんなの当たり前だろ?もっと努力しろよ!」って意見だろうけど、頑張るんだけど、要領良く立ち回れないんだからしかたないよね。」
子「正社員の職は減っているのに、(女性が外で働きだした分)働く人口は増えているのだから、ニート・フリーターはしかたないのにね。でも、非難される・・。就職が難しくなかった今の世の中を動かしている40歳代以上の人達には、若者の苦悩なんてわからないんでしょうね。」
男「うん。・・・話が少し変わるけど、ニートやフリーター、職のない人がたくさんいても、昔と変わらず、普段通り世の中はまわっているよね。電気も水道も止まらないし、お店だって開店時間には開くし。」
子「うん。」
男「ようは、働く人が少なくても、機械化・IT化の影響で世の中がまわるわけなんだ。機械やパソコンが仕事をするから。」
子「う~ん。」
男「それに、昔は、人口の半分を占める女性のほとんどが外で働いていなかったのに、世の中はまわっていたよね?」
子「そうね。男性だけが働いても、世の中は普段通りまわるんでしょうね。」
男「働かなくても、労働人口がもっと少なくても世の中はまわっていくのに、ニート・フリーーターを非難する社会だからね。働かなくても世の中がまわるなら、「無理して働く必要があるの?」と疑問をもつよね。正社員の求人自体が少ないんだから、真面目に働く気があるのに、正社員に就けないニート・フリーーターを非難するのは・・どうなんだろうね。」
子「どうして、ニート・フリーーターを非難する社会が形成されてしまっているのかしら?」
男「それは世論を作り出す、お金も地位ももっている人口の多い40代以上の人達の考え方の影響が大きいだろうね。」
子「ふ~ん。世の中のルールを作る国会にも、40代以上の人達しかほとんどいないから、ニートやフリーターの立場はよくなっていかないでしょうね。」
男「うん。」
子「じゃあ、正社員にもなれない、結婚もできない私は一生寂しい、辛い人生を送らないといけないの?」
男「う~ん。世の中が変わらないなら、自分の内面の幸せの価値観を変えるしかないだろなぁ~。」
子「自分の内面の幸せの価値観を変える?それってどういうこと?」
男「うん。それは・・話が長くなるから仙人/仙女修行で話すよ。しっかし、電話かかってこないなぁ~。書類選考ですでに駄目だったのかなぁ~?」
子「あらっ!バス男さんも求職中なんだ!」
男「うん。履歴書の趣味欄に、~~~って書いたのがまずかったかなぁ?」
子「ば、バスねぇ~。バス男さんは本当バスね。そんなこと書いたら人事の人に「変な人」って思われるに決まってるでしょ?」
男「やっぱりそうなのかなぁ・・。」
~まとめ~
・正社員の求人は減っているのに、求職者は増えているのだから、ニートやフリーターはしかたがない。
・世の中は変わらない。(全体数からすると、ニートやフリーターは少数派だから)なので、自分の幸せの価値観を変える。
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